
取引所のシステムについて
取引時間について
夜間立会が翌朝6:00まで。早朝までじっくりお取引いただけます。
夜間立会の取引は翌営業日分の取引として計算されます。即ち、1計算区域は、前日の夜間立会から日中立会終了までとなります。
計算区域とは、取引の「値洗い(各建玉の損益を毎営業日計算すること)」のために計算領域を一つに区切るものです。1計算区域の終了は日中立会終了時となり、1計算区域の「帳入値段」は日中立会終了時に設定されます。休日を挟む場合は、前日の夜間立会と休日明けの日中立会が同じ計算区域となります。
引板合わせ(クロージング・オークション)の導入
寄付だけでなく、引けにも板合わせ取引が行われます。
- 日中立会は、15:40にザラバ取引を終了し、5分間の注文受付時間を設けた後、15:45に引板合わせを実施します。
- 夜間立会は、5:55にザラバ取引を終了し、5分間の注文受付時間を設けた後、6:00に引板合わせを実施します。
(ゴムは18:55にザラバ取引を終了し、19:00に引板合わせを実施)
ザラバ取引終了から引板合わせまでの5分間は注文受付のみで約定は成立しません。
訂正・取消不可時間帯(NCP:ノンキャンセル・ピリオド)について
板合わせ直前の注文訂正、取消による過度の価格変動を防止する観点から、寄付及び引けに係る板合わせ直前の1分間について、注文訂正・取消注文を受け付けない時間帯(ノンキャンセル・ピリオド:NCP)が導入されます。(新規注文は建ち落ちとも受付可)
寄付 | 引け | 備考 | |
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日中立会 | 8:44~8:45 | NCPなし | ※ゴム市場は、NCPの対象外となります。 |
夜間立会 | 16:49~17:00 | 翌朝5:59~6:00 | ※ゴムは、18:59~19:00 |
サーキットブレーカー(SCB)制度について
運用ルールが変更されました。
市場状況を勘案しOSEが必要と認めた場合、サーキットブレーカー(SCB)を発動させます。また、SCBの中断時間とSCB幅の拡大もOSEが必要と認めた時間となります。
即時約定可能値幅の導入について
誤発注等による価格急変の防止の観点から、直前の基準となる値段から所定の値幅(即時約定可能値幅)を超える約定の発生する注文が発注された場合、当該銘柄の取引を30秒間中断する制度(ダイナミックサーキットブレーカー:DCB)が導入されました。
概要 |
※基準値段は原則として直近約定値段ですが、1回目のDCB解除後の対当値段が、 |
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注意事項 |
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DCB発動の例
条件(下図:1 ザラバ)
直近約定値段4,450円、DCB値幅40円(即時約定可能値幅上限4,490円、下限4,410円)、買い注文が4,455円に10枚、4,420円に20枚、4,400円に20枚。
この条件で、4,400円の売りの指値注文(FaS)50枚を発注
結果1(上図:2 DCB発動)
即時約定可能値幅内の注文30枚は約定しますが、下限値段よりも安い4,400円で対当する20枚は約定せず、DCBが発動されます。
結果2(上図:3 取引中断)
基準値段は直近約定値段である4,420円に更新され、30秒間取引を中断。基準値段が更新されたことで即時約定可能値幅も更新されます。
結果3(上図:4 DCB解除)
DCBが解除され、板合わせにより取引が再開され、4,400円で20枚約定します。
(参考)即時約定可能値幅とサーキットブレーカー幅の関係図
- 寄付板合わせ時には即時約定可能値幅が2021年9月21日より導入されました。
- ザラバ中は、直近約定値段を基準として即時約定可能値幅が設定されます。
- 引板合わせ時には即時約定可能値幅が設定されます。
各商品の即時約定可能値幅(DCB値幅)とサーキットブレーカー幅(SCB幅)
商品 | 即時約定可能値幅 | サーキットブレーカー幅 |
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金(標準・ミニ・限日・オプション) | 40円 | 5%→10%→15%(拡大時にSCB発動) |
金オプション | - | 金先物オプションの基準値段によって異なります。 |
銀 | 1.0円 | 10%→20%→30%(拡大時にSCB発動) |
白金(標準・ミニ・限日) | 40円 | 10%→20%→30%(拡大時にSCB発動) |
パラジウム | 30円 | 10%→15%→20%(拡大時にSCB発動) |
原油 | 1,000円 | 30%→45%→60%(拡大時にSCB発動) |
ゴム(RSS3・TSR20) | 5.0円 | 10%(※1) |
とうもろこし | 250円 | 8%(※1) |
CME原油等指数 | 1%※2 | 10%→20%→30%(拡大時にSCB発動) |
※サーキットブレーカー幅は、基準値段(前取引日の帳入値段)に所定の比率を乗じて日々設定されます。
※1ゴム市場、農産物市場では、原則、取引の停止・拡大は行いません。
※2寄付板合わせの即時約定可能値幅は3%、引け板合わせの即時約定可能値幅は1.5%となります。
2022年4月5日時点