持株会社 日産証券グループ株式会社
(東証スタンダード市場上場 証券コード:8705)
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VaR証拠金について

VaR証拠金制度とは

Value at Risk 方式の略であり、特定のポジションを一定期間保有すると仮定した場合において、将来の価格変動により一定の確率の範囲内で予想される損失をカバーする額を計算する方法です。

MAX方式による証拠金の計算方法

  • 1枚あたりの証拠金は、JSCCが発表するVaR証拠金を採用します。
  • 商品ごとに、売建玉と買建玉の多い方の数量に1枚当たりの証拠金額を乗じて証拠金額を算出し、全商品を合算したものが「証拠金所要額」となります。

商品ごとに、売建玉と買建玉の多い方の建玉数をカウント(限月に関係なく合算)

商品ごとに証拠金額を計算した合計が証拠金所要額

  • 「証拠金所要額」に任意の割増率を加算した「任意証拠金」が「委託者証拠金(必要証拠金)」となります。
委託者証拠金=証拠金所要額×割増率

証拠金の計算例

A商品、売30枚、買50枚、1枚あたりの証拠金=10万円、
B商品、売40枚、買20枚、1枚あたりの証拠金=8万円の場合

証拠金の計算例

この場合、A商品は売建玉に対して買建玉の枚数の方が多いため買数量を計算、B商品では売建玉の方が多いため売数量を計算対象とし、1枚あたりの証拠金にそれぞれの建玉数を乗じます。

A商品に係る計算:10万円×50枚=500万円
B商品に係る計算:8万円×40枚=320万円
証拠金所要額(A商品+B商品):500万円+320万円=820万円

上記のように、商品毎に算出された額を合算した額が全体としての委託者証拠金となります。

当社の場合、新規建玉の証拠金は事前預託となります。

値洗損益金の取扱いについて

VaR証拠金制度では、預り証拠金に値洗い・帳尻・仮手数料を加減したものが受入証拠金の総額となります。当社のMAX証拠金制度においては、受入証拠金の総額を算出するうえで、値洗損金は減算しますが、値洗益金は加算いたしません。また、仮手数料は減算いたしません。(手数料は決済時に徴収いたします。また、値洗益金を出金や建玉に使うことはできません。)

(値洗益金での建玉は可能ですが、値洗益金を出金することはできません。)

値洗損益の取扱

証拠金の計算例

不足額の計算①総額の不足額の計算

「受入証拠金の総額」が「委託者証拠金」を下回る場合、不足(総額の不足)となり、その差額が請求額となります。

総額の不足額の計算

委託者証拠金>受入証拠金の総額のとき:総額の不足発生

請求額=委託者証拠金-受入証拠金の総額

委託者証拠金と預り証拠金が同額の状態で取引をされた場合、値洗損が発生すると、不足請求が発生する事になりますので、ご注意ください。

不足額の計算②

「預り現金額」が「帳尻損」と「値洗損」の合計額を下回る場合、不足(現金の不足)となり、その差額が請求額となります。

不足額の計算

帳尻損+値洗損>預り現金額のとき:現金の不足発生

請求額=(帳尻損+値洗損)-預り現金額

  • 「現金の不足額」については、現金で差入れまたは預託していただく必要があります。
  • 充用有価証券のみを預けて取引を開始した場合、値洗損または帳尻損が発生すると、現金の不足が発生することになりますので、有価証券と併せて現金の預託または差入れまたは預託をお勧めいたします。
  • 商品相場の変動により建玉の値洗いが悪化して値洗損益金通算額がマイナスとなった場合や建玉の決済により損金が発生した場合には、「受入証拠金の総額」が減少するため、証拠金不足が生じることがあります。
  • 商品相場の状況により「委託者証拠金」の見直しが行われた場合にも不足が生じることがあります。