Crude Oil / Petroleum Data
原油・石油データ
世界の原油需給

ここ数年の動向を振り返ると、世界的な経済活動の変化に合わせて石油の需要は着実に増え続けていますが、それに応える供給の量は産油国の政策などによって激しく増減しています。特に2026年の予測では、春先に一時的に供給が大きく不足して在庫が取り崩される場面があるものの、年末にかけては再び供給が需要を上回るなど、わずか数カ月の間で状況はが目まぐるしく入れ替わる見通しです。このように石油市場は「足りない時期」と「余る時期」が交互にやってくる非常に変化の激しい局面を迎えており、安定した均衡状態には至っていないのが世界的な実情です。
石油連盟週報
2026/06/03 16:10:25更新
| ◆週間製油所稼働状況 | 26/05/24 - 05/30 | 増減 | 26/05/17 - 05/23 |
|---|---|---|---|
| 週間原油処理量 | 2,183,254 | -359,840 | 2,543,094 |
| 設計能力稼動率(週間平均) | 82.1% | 82.1% |
| ◆石油製品週末在庫量 | 26/05/24 - 05/30 | 増減 | 26/05/17 - 05/23 |
|---|---|---|---|
| ガソリン | |||
| 灯油 | |||
| 軽油 |
石油連盟のデータによると、国内の主要燃料(ガソリン・灯油・軽油)の在庫は、いずれも過去5年間のレンジ下限付近で推移するタイトな状況が続いています。特に灯油は冬場の需要期を経て例年以上のペースで減少する動きを見せています。この背景には、緊迫化する中東情勢を受けた世界的な原油価格の高騰や、歴史的な円安の進行という複合的なショックがあります。調達コストの急上昇に伴い、国内の石油元売り各社が効率的な在庫運用を徹底し、必要最小限の保有に抑えていることが在庫減少の一因です。地政学リスクと為替の影響が、国内のエネルギー供給現場の逼迫感に直結している格好です。



米国石油週間在庫報告
| 2026/05/22 | 前週比 | |
|---|---|---|
※数値は小数点第2位で四捨五入しています。 (単位:100万バレル) |
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| 原油 | 441.6 | -3.4 |
| ガソリン | 211.5 | -2.6 |
| 軽質燃料 | 100.7 | -2.2 |
EIA(米国エネルギー情報局)が発表した在庫データによると、原油在庫は過去5年のレンジ平均値付近を維持しており、前年実績を上回る推移を見せています。原油指標の現物受け渡し地であるクッシングの原油在庫も、過去のレンジ下限に近い低水準ながら前年を上回るペースで底堅く推移しており、原油の供給自体には一定の余裕がうかがえます。しかしその一方で、ガソリンやディスティレート(軽油・灯油等)の製品在庫は春先以降に急激な減少を見せており、過去5年のレンジ下限を割り込む水準、あるいはその瀬戸際まで低下しています。この「原油在庫の底堅さ」と「製品在庫の急速な引き締まり」の乖離は、製油所の稼働状況やドライブシーズン本格化に伴う強い実需を反映している可能性が高く、短期的には製品価格の上昇圧力や原油価格の下支え要因として意識されやすい需給環境と言えます。






