今週のまとめ

貴金属週報(2019/07/12 15:58)

パウエル議長議会証言を好感

今週のレンジ(先限)
金  4827~4946円
白金 2829~2912円

 

1.株価・ドルの動向
2.米中貿易問題(日米・米欧)
3.利下げ動向

 

 今週のNY金(8月限)は、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しや、米中の通商協議が難航との見方などが下支え要因となったが、予想以上の米雇用統計を受けて米FRBの大幅利下げ観測が後退しており、ドルを買い戻す動きが金の上値を抑えて始まった。
ドル高を嫌気して1400ドルを割り込む場面もあったが、求人労働移動調査(JOLTS)が弱い内容となったことを受けて地合いを引き締めた。5月の求人労働移動調査(JOLTS)は、求人件数が前月比4万9000件減の732万3000件となった。6月の米雇用統計は事前予想を上回ったが、米労働市場の減速が警戒され、金の下支え要因になった。ザラバでは1400ドルを割り込むものの、終値ベースでは維持された。
その後、パウエルFRB議長の米議会証言を受け急伸。パウエル議長は、下院金融サービス委員会で証言し、通商政策を巡る不安や弱い世界経済が「引き続き米景気見通しの重し」という認識を示すとともに、景気拡大下支えに向け「適切に行動する」用意があると言明。ドル安・金高が進んだ。
米利下げ見通しを受けて堅調となり、1429.4ドル(7/11高値)を付けた後は、6月の米消費者物価指数(CPI)でコア指数が予想以上に上昇し、ドル高に振れたことを受けて反落。6月の米消費者物価指数(CPI)は、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数が前月比0.3%上昇し、2018年1月以来1年5カ月ぶりの大幅な伸びとなった。

 

 今週のNY白金(10月限)は、予想以上の米雇用統計を背景にドル高・株安の動きが続いたが、前日安値を維持したことから、買い戻しなどが入って下げ一服で始まった。心理的節目800ドルの下値支持感や、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しが下支えとなった。
ドル高が圧迫要因となる場面もがあったが、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は、下院金融サービス委員会で証言し、通商政策を巡る不安や弱い世界経済が「引き続き米景気見通しの重し」という認識を示すとともに、景気拡大下支えに向け「適切に行動する」用意があると言明。ドル安に振れ、金やパラジウムが急伸し、プラチナも反発となった。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しによるドル安を受けて836.2㌦(7/11高値)まで上値を伸ばしたが、米消費者物価指数(CPI)のコア指数が予想以上に上昇し、ドル高に振れたことが上値を抑えた。

原油週報(2019/07/12 15:58)

急伸

今週のレンジ(先限)
プラッツドバイ原油 39720~42540円


1.ハリケーン動向
2.米中貿易問題
3.中東の地政学リスク

 

 今週のNY原油(8月限)は、続伸して始まった。米国の制裁に対抗するためイランが核開発を再び活発化させており、ウランの濃縮度が核合意で定められた3.67%を上回る4.5%超となった。イラン原子力庁の報道官が、20%の濃縮ウランは必要ないが選択肢の一つであるとの認識を示したことから買いが強まった。20%の濃縮度であれば、初歩的な核爆弾の製造は可能。
また、イラン高官が5日、英領ジブラルタル自治政府がイランの石油タンカーを拿捕した問題を巡り、英国への報復を警告。6日にはペルシャ湾で英国籍のタンカーが拿捕されたとの噂が流れ、中東の地政学リスクが高まるのではないかとの思惑が材料視された。
今月序盤のロシアの生産量が約3年ぶりの低水準となっていると報道されたことや、ドライブシーズン入りで製油所の稼働率が上昇し米週間石油在庫統計で原油在庫の減少予想が支援要因。7月のロシア原油生産量は今のところ日量1079万バレルと、2016年8月以来の低水準。ドルジバ・パイプラインの汚染問題が尾を引いている。
一方で、米中貿易摩擦による景気減速と石油需要の下振れ懸念が上値を抑えた。先月末の米中首脳会談以降、通商協議は再開されているものの、最終合意までの道筋は依然として見えない。米エネルギー情報局(EIA)は月報で、2019年の世界の需要見通しを15万バレル下方修正し、前年比・日量107万バレル増とし、需要の弱さを見込む売りが上値を抑えた。
また、イランとフランスは今月15日までに関係各国による対話再開の条件を探ることで合意しているほか、9~10日にかけてマクロン大統領の首席外交補佐官がイランを訪問する予定となっているなかで、緊迫感の一段の高まりは抑制された。
ただし、米エネルギー情報局(EIA)週間在庫統計で、原油在庫は前週から950万バレル減り、減少幅は市場予想(240万バレル程度)を大きく上回った。減少は4週連続で、需給改善の期待が広がった事に加え、メキシコ湾の暴風雨がハリケーンとなって、油田が多い米テキサス州やルイジアナ州などの沿岸に近づいておリ、メキシコ湾岸の石油生産設備が相次いで稼働を停止した事で急伸。200日移動平均線や心理的節目60ドルを上抜いて上げ加速となった。

石油製品週報(2019/07/12 15:58)

反発

今週のレンジ(先限)
バージガソリン 50180~52920円
バージ灯油   57490~60580円

 

1.米中貿易問題・株価
2.気温・在庫動向
3.地政学リスク


 今週の東京石油製品市場は、海外原油高に加えて、パウエルFRB議長の議会証言を受けた円安ドル高進行で反発となった。


 石油連盟週報(6月30日~7月6日)によると、ガソリンの週末在庫は、前週比0.7%増の148万9755キロリットル。灯油在庫は2.1%増の152万6728キロリットル。
 週間原油処理量は、1.7%減の326万0981キロリットル。
 出荷量は、ガソリンが0.5%増の88万6732キロリットル。灯油は16.2%増の10万9522キロリットル。

 

トウモロコシ週報(2019/07/12 15:59)

反発

今週のレンジ(先限)
とうもろこし 24810~25500円

 

1.産地の天候
2.作付面積再調査
3.米中貿易問題・小麦・原油価格

 

 シカゴコーン(12月限)は、好調な輸出検証高に加え、夏場の熱波懸念を背景にした買いが入ったが、小麦の軟調な足取りが上値を抑得て始まった。その後、米農務省(USDA)作柄報告において「良」以上の割合が前週発表の56%から57%に引き上げられたことが弱材料視されたが、作付面積再調査が決まっており、安値を売り込む動きは避けられた。
需給報告を控えて、様子見ムードが強まる中、パウエル議長の議会証言を受けて利下げ観測が強まり、下値を切り上げた。
注目の米農務省需給報告では、6月末の作付面積が適用されたことを受けて生産量予測が引き上げられたが、7月再調査の結果は8月需給で反映される事もあり、弱気織り込みとなったうえ、イールドが据え置かれたことが強気材料視された。また、期末在庫量が大幅引き下げとなった小麦市場の堅調な足取り、米コーンベルトでの7月半ば以降の気温上昇予測が材料視されて、6月28日以来の水準まで続伸した。

 

大豆週報(2019/07/12 15:59)

続伸

今週のレンジ(先限)
一般大豆 48900~48900円

 

1.作付面積再調査
2.産地の天候
3.米中貿易問題

 シカゴ大豆(11月限)は、7月後半には米コーンベルトで高温熱波が広がるとの予測が手掛かりとなって反発して始まった。作柄報告における良以上の割合は前週(54%)から53%に引き下げられたことを受け、11日に米農務省(USDA)発表の需給報告での生産量下方修正観測が強まり続伸となった。パウエル議長発言によって利下げ観測が強まったことも一因。
注目の米農務省需給報告では、作付面積、イールドが揃って引き下げられたため、生産量は前月予測の41億5000万Buから38億4500万Buに大幅下方修正。また、供給項目では輸出量予測が1億Buの引き下げとなったが、生産量予測大幅引き下げの影響で期末在庫率は前月予測の24.9%から19.3%への下方修正となった。この強気の需給報告を受けて続伸となった。

 

ゴム週報(2019/07/12 15:59)

続落

今週のレンジ(先限)
ゴムRSS3  174.2~185円
ゴムTSR20 150.6~155.5円

 

1.増産期
2.生産国の価格下支え終盤
3.米中貿易問題


 東京RSS先限は、円安を背景に185円(7/8高値)まで上昇したが、買い一巡後は軟化。日経平均株価の下落に続き、上海株が米中通商協議に対して悲観的な見方から大幅安となった事が嫌気された。上海ゴム(9月限)が一代安値を更新した事や、タイ現物価格も、産地の荷物の集まりが改善してきていること、中国景気の減速感が強まっている中、米中関係に改善が見えないことなどを嫌気して下落している事などから続落となった。これまでの支持線だった価格帯別出来高の厚い心理的節目180円が上値抵抗に変化しつつある状態。


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